寄稿「和久羅山」

寄稿「和久羅山」

 

山頂より松江市街地

113回にして初めて文中に登った日にち、7月15日と入れました。季節が感じられるだけでよいと思い、特定する日にちはあえて入れなかったのです。

この翌日、乳がんの診断結果を受けました。

その翌日、29年目の父の命日でした。台所の工事が始められました。パン屋開業のために調理室として改装するのです。

夕方帰宅したら、K工務店さんが床に穴をあけていました。なんだかコミカルな様子でした。

私の現況をきき、「で、どうされますか、やめますか」「続けてください。すぐに(起業)できなくても、ここでやめたら今までと変わりません」。

ためらうことなく答えたつもりでしたが、頼りない声をしていたかもしれません。

退院直後、完成しました。

朝日新聞の読者でもあったKさんは、これを読んで「この時の松本さん、思い出しますね」とメールをくれました。少々、面はゆいです。

水道工事の前作業中