寄稿「金山要害山」

寄稿「金山要害山」

原稿を書くために登りに出かけたのでした。昨年から随時掲載になりまして、もともと無計画なのですが、さらに思いつきの行動に走っています。

宍道町の金山地区。我が家は中海に近いところで、宍道湖の向こう側に当たります。道を一つ間違ったせいでかなり遠く感じたのですが、そうでなくてもなかなか遠いのです。運転に小1時間かけて登り15分。それでも、今では同じ松江市内ですから、よその田舎に来た、という変な親近感がありました。

一昔前、所属していたハイキングクラブの人が、ウチの川部地区の古道散策に来ました。当時、ここに住んでいたら登山目的の人を、どう感じたのだろうと思いました。街中のアパートに住んでいた時は、毎週でも登る気まんまんでした。田舎暮らしをはじめた今ではそんなに山に気は向かないのです。山を背にしていることが当たり前すぎて、近くの山だとかえって行かないのです。

旅とは、遠くに行くことが目的で、近場の目的地とは日常のうちなのですね。

天狗成の台地

曇る宍道湖