寄稿「弥山」(加賀城址)

寄稿「弥山」(加賀城址)

この山を歩いてから掲載までひと月たってしまったので、遠くに眺めるように読み返しました。

この冬はとても寒かったけれど、思っていたよりは雪は少なかったです。

立春は旧暦の正月、信心深い性分ではありませんが、それでも新しい気持ちで恵方参りしてみようかな、と今年の恵方である北北西の神社を探しました。ほぼ北にあたる島根町野波地区の日御碕神社神社がちょうどよいようでした。海岸に近く、冷たい風に吹かれながら手を合わせました。

なら、山は? 加賀に「弥山」がある。応海寺の裏山のようです。

お大師さん巡りの地蔵さんが傷みも少なく残っていることがよかったです。歴史があるから稜線を伐採し案内板もちゃんと立てられたのですね。登ってみると、山城らしく加賀の街を見下ろすのにぴったり、遠足にもいいです。

山登りをするようになって、25年たちました。その間にこの近辺の詰坂山、高渋山にも登っています。恵方の山というならこの辺りがよかったのですが、10数年前にリーダーの経験値で歩いただけで、一人でふらりと行けません。

後日、その記憶とネット情報を頼りに、詰坂山の往復をしました。とても暖かい日で、ウオーキングする人を呼び止めては、道はないかとたずねました。高渋山へは登山者がつけたマーキングなどがありました。詰坂山へ向かった道は、山頂直下から野波と往来する道だったことも聞けました。チェリーロード(県道)ができる前のことです。今は詰坂トンネルが貫通しています。

平成初期の地図でもルートの記載がありますので、やっぱりそうかと嬉しくなりました。

実は山城歩きより、峠越えの道を辿るのが好きです。トンネルの上には古い道があります。高渋山の登山口になっている加賀トンネルの上にもありました。