寄稿「入船山と都茂丸山鉱山跡」

寄稿「入船山と都茂丸山鉱山跡」

2015年に訪れて再びの掲載です。

入船山のほうは、4月の桜祭りに合わせて一度登りました。鉱山跡ほうは同じくユズの季節の秋でした。

同じ山でも大勢で登れば印象は違うもので、まして単独行ばかりの私には新鮮でした。低山のキノコ採りが道中のお楽しみ、つい下ばかり見て歩きました。紅葉は山頂付近にモミジ、カエデの種類が多いことがあったかもしれませんね。下のほうは常緑樹ばかりでしたから。

自然観察指導員のかたが、採ったキノコを広げて標本のようにしてくださったのが楽しいひと時でした。

鉱山後のほうは、石見銀山ゆかりの地であることなど、すでに紹介していますのでその点は割愛しました。ここもあそこも坑道跡だと指さされながら進んでいき、なかなかの急斜面でしたから下山するのが心配になってきました。前に来た時、こんなに登ったかなあと。発掘調査が進んだのですね。

この日の早朝に松江を発ったのですが、前日に世話役の澄川氏から電話がありました。「また会えるね、積もる話は会ってからね」と。たくさんの参加者があるのに、わざわざ・・・。また、お連れ合いの方からも後日、ごあいさつのハガキが届きました。

「遠出」が県内益田市とは、旅行好きの人に笑われるかもしれませんね。私も会社員のころは定期的に、隠岐・島後から益田市まで出張していたのが常でしたが、今では久しぶりの「旅」でした。

そして、氏の石見弁を聞くと、母方の祖父母を思い出して涙が出るのでした。かの地は、私にとって「懐かしの国 石見」なのです。

山頂から日晩山。

金谷地区を望む。

採ったキノコを広げて。