マツムシソウの丘2019
11時にその丘に着いたら、雨は本降りになりました。私の家からは車で1時間半以上かかりますので、道中もポツポツと雨粒がフロントガラスに落ちていました。
4年ぶりでしょうか、ここに来るのは。初めて来たのはちょうど20年前です。
マツムシソウの大群生に「私、もう帰らない!!」と嬉しい叫びでした。
山仲間とその子らと来たのでした。スケッチで花の絵をたくさん描き、おおはしゃぎでした。
亡き母を連れてきたこともあります。花を眺めるより、そのことを携帯電話で話すほうに夢中だったかもしれません。
年々、カヤやササのほうが広がっていることに気づいていました。マツムシソウやワレモコウがそれらにのみこまれていくようです。傘は持たず、大木の下で雨宿り。ちょっと寂しい思いで眺めていました。寂しい気持ちがさらに濡れないように、ミズナラの緑の腕に包まれているようでした。