SOSを出しました。

SOSを出しました。

年始から地域デビューして、週1回、「土曜のパン屋」を開いています。

2ヶ月ほどたちました。正直に言いまして、なんと思うようにならないものだという思いでいます。

好きなこととはいえ、技術的、精神的、体力的になんとキツイことでしょう。

自家製のレーズン酵母は、気温の低いこの時期、発酵がすすまないことがよくあります。要するにパンが膨らまないのです。朝、何度「ふて寝」して発酵を待ち、開店ギリギリにパンを焼いたことでしょう。

そういうことが続き、ストレスになったのか、2月末の週末は体が起き上がらず、予備発酵、こね上げ、成形、焼成を非常に苦しい思いでこなしました。気がふさぐ病になったのかと思ったほどでした。

50コでスタートし、今は70~80コほど作っています。

100コ作った日もあります。100というと個人的には凄い数なのですが、パン屋としては大した数ではないことを実感しているところです。それで完売、という経験もしました。それは嬉しかったのですが、厨房では、長時間立ち仕事ですので、腰を痛めてしまいました。一時的な筋肉痛だろうと思っていましたが、どうも放置すると、持病になりそうです。

ある土曜日は、ひどい風雨の日で、お客さんは日中ほとんどなく、数十コが残り、切ない思いでした。偶然、業者さんの出入りがあり、「売れ残ったら買うよ」というご近所の方の有難い申し出もあり、廃棄は避けられたのですが、連日開店すれば、こういうことに毎日耐えるのかと、気が沈みました。

たくさん作れるようになるぞ、と意気込んでいましたが、3月に入り、まず体に無理がないくらいで、と思っています。午後に来られた方には、申し訳ないのですが、売り切れなことがままあります。

当店の立地は、通りすがりの方が寄ってみるかという場所ではなく、わざわざ行ってみようというところです。

ですから、売り切れ御免、とお断りするのはほんとうに申し訳ないです。

幸い、そう弱音を吐きますと、パン作りの好きな友だちが手伝いに来てくれるとのことです。「一人はきつい」となんとなく話すだけでは、人は動いてくれません。辛ければちゃんとSOSを出さなくては。

もっとお客さんに楽しんでもらえるように知恵を出し合います。頑張ります。