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口にせずとも

「早くパン屋さんになりたい」と、折に触れては知人、友人にぼやいていました。
だったらなれば、と言われるところですが、現実問題かんたんにいきません。パンでメシを食うにはやっぱり、力量は足りないし、設備が小さいと思うのです。
それなら、設備投資する金があればいいのか、どうもそれとも違うモヤモヤ感。なんだろう? 宝くじでも当たればまた別の話だけど・・・
保健所の営業許可はとったので、友人知人にパンや焼き菓子を頼まれたり、イベント販売したりするのに、ためらいはありません。ウキウキして週末、「パン屋さんごっこ」を楽しんでいるこの頃です。
我が家にパンやお菓子を作りにくる友人たちは、その日に焼いたパンをついでに買っていってくれます。やっぱり、そんなことを始めた11月2日が「開店日」だったのかな、と彼女らの顔を思いだしています。
少なくとも、パン屋になりたいとさわぎ立てなくなりました。なぜなら、そう言う必要がなくなりつつあるからです。「お茶会にお菓子がほしいけど」「DVDで見た映画に出てきたパン、作れない?」「おまけでもらったバターロールまた作って」「友だちにも差し入れするの、まだある?」・・・
あわてない、あわてない。〇〇屋とは「なりたいからなってやる」ものではないようです。
誠実に作っていれば、私のパンが好きな人が、いつか私を「パン屋に」してくれるでしょう。

大庭町・出雲かんべの里。12/8冬祭り。餅つき中

手前のジャム瓶の棚はMIKANさん、そのお隣はお茶や農産加工の宝箱さん